根本的な治療は手術
当院では、わきが(腋臭症)の手術を保険適応で行っております。
根治を望むならアポクリン汗腺を取り除く汗腺剪除手術を行います。
手術は局所麻酔で行います。
ワキの中央部1ヵ所約3~4cmの切開から皮膚を翻転して直視下にアポクリン汗腺を除去します。術後は安静(ガーゼ+包帯固定)、運動・仕事の制限が必要です。
合併症:血種、リンパ液貯留、皮膚壊死、創治癒の遅れ 等
※手術曜日は、木曜日のみ(休日前は行いません)
片側ずつ手術
有毛部の範囲が広い場合や、体格体形等の条件によっては、片側ずつ(3~4週間の間隔をあけて)行います。両側同時に行うと、合併症発生のリスク増大ほか様々な問題があるためです。介助者(着替え等、身の回りの世話)がいない場合は片側ずつ行います。日程に余裕のある場合は片側ずつ手術を受けることをおすすめします。手術は局所麻酔で行います
両側同時に手術
有毛部の範囲が狭い場合で介助者がいる場合、希望すれば両側同時に行います。有毛部の範囲は診察時に判断します
※いわゆる「切らない治療法」:マイクロ波・電磁波(ミラドライ、ペアドライ、ビューホット等)、レーザーデオドラントduo、超音波(ウルチェラドライ)等を過去に受けた場合は、切開剪除手術は当院では行いません。
※超音波吸引法手術を受けた後に切開法による手術を行う場合は、左右別々に行います。
保険診療の治療費の目安
わきが・多汗症(腋臭症)の手術を保険診療で行った場合の自己負担額(3割)の目安です。
初診料 + 血液検査料 約 2,000円
手術料 + 薬剤料(左右で) 約45,000円 ※平成30年4月1日改定
当院の手術実績(わきが・腋臭症手術件数
平成18年:97件 平成19年:97件 平成20年:94件 平成21年:80件 平成22年:73件 平成23年:91件 平成24年:93件
平成25年:71件 平成26年:85件 平成27年:85件 平成28年:72件 平成29年:45件 平成30年:27件 令和1年:45件
令和2年:70件 令和3年:72件 令和4年:63件 令和5年:39件 令和6年:60件
<合併症>出血、血腫、リンパ液貯留、皮膚壊死、創離解、創治癒遅延 等
術後の頻繁な通院と安静が必要です。通常の日常生活にもどるには1週間以上要します。
傷跡が落ち着くには数ヶ月間要します。傷跡の修正手術を行う場合もあります。

わきが・多汗症(腋臭症)の手術について
- 手術時間は?
- 約1時間30分間です。
- 安静期間は?
- 術後3日間の安静が重要です。事務的なお仕事、通学等もできません。作業を伴うお仕事の場合は約7~10日間できません(お仕事の内容によります)。
- 入浴は?
- 3日目よりシャワー浴が可能です(それまでは胸から下のシャワー浴のみ)
- 傷跡は?
- 傷跡が落ち着いて目立たなくなるのには約半年間要します。

