陥没乳頭の手術
乳頭部には乳腺からの乳管が約15~20本集まった乳管束があり、その周囲の瘢痕(先天的なことがほとんど)により乳頭が陥没します。整容的な問題の他に、乳腺炎や授乳障害をきたす場合があります。
手術は乳管束を温存する方法と切断する方法とがあります。手術後に授乳の可能性がある場合は、乳管束を温存する方法を行います。
保険診療による手術費用(3割自己負担額)の目安
初診料+血液検査料 約¥2.000 手術料+薬剤料等 約¥25.000(片側)
※授乳の可能性がある場合に、保険適応で診療いたします。
乳頭部・乳管束の正常構造

乳腺からの乳管が約15~20本集まり乳管束を形成
陥没乳頭の状態

乳管束周囲の瘢痕により乳頭が引き込まれて陥没

乳頭部内の陥没部分の中央を切開

乳管束を切断せずに周囲の瘢痕を剥離して乳頭の陥没部を引き上げる 再陥没防止のために真皮弁形成を行う場合もある

乳管束を切断して乳頭を引き上げる
皮膚縫合

切開縫合線は乳頭部のみ
キズアトは目立たない
7~10日後に抜糸
術後は防水フィルムでカバーすればシャワー浴可能